BLOG園長先生ブログ

2020.10.12

済美幼稚園日記  10月12日 親切の連鎖

この土日は台風の影響もなく、多くの小学校で運動会を実施することができました。長期予報では、幼稚園の運動会当日も晴れの予報になっていました。今日も子どもたちは運動会の練習に励みました。最近運動会の話題ばかりなので、今日は先週末の私の体験をお伝えします。

金曜日の夕方、かかりつけの病院へ薬をもらいに行きました。待合室は、インフルエンザの予防接種をする人で込み合っていましたが、私は薬をもらうだけなので、入口に近いところに立っていました。待合室の座席には、お母さんと5歳くらいの男の子が座って一緒に絵本を読んでいました。男の子の足は床につかず、ぶらぶらしているうちにスリッパが脱げて落ちました。その親子の横には40歳くらいの男性が座っていましたが、さりげなくスリッパをその男の子に履かせてあげました。小さな親切にお母さんはお礼を言って自分たちの順番を待ちました。

日暮れが近づき、薄暗くなってきましたが、ドアの向こうに小学1年生(ランドセルに黄色のカバーがかかっていました。)の女の子の姿が見えました。だれかを待っているのかと思いましたが、かなり長い時間一人でいます。だんだん普通ではないというように私は思い始めました。ドアの向こうにいって声をかけようかと思いましたが、不審者に思われはしないか、不審者に思われない声のかけ方はないかと考えていると、先ほどのお母さんが出ていき事情を聴き始めました。ドアの向こうで詳細は分かりませんが、お母さんはスマホを取り出し、どこかへ連絡を取り始めました。大人が対応してくれているのを見て、この女の子は大丈夫だろうと思い私は薬をもらい病院を後にしました。

子どもが虐待を受けることが社会問題になっていますが、親切な大人もたくさんいます。子どもたちの間で大人の親切が連鎖するような社会であってほしいと思います。今度は不審者に思われはしないだろうかなどと思わず行動を起こしたいと自分を戒めました。

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