紙芝居 みんなだいすき さいびようちえん
絵本サークルさんが、済美幼稚園の紙芝居を作ってくれました。セキセイインコのピッチュンが見守る済美幼稚園、もうすぐ卒園を迎える子どもたちへのメッセージも込められています。絵本サークルさんありがとうございました。
やあ、ボクはセキセイインコのピッチュン。僕が住んでいるところは「済美幼稚園」っていうんだけどみんな知っている?僕はこの済美幼稚園の園庭で、みんなが来るのをウキウキしながら待っているのさ。
ボクが朝ご飯をたべていると「おはようございます」って声がする。園長先生が玄関でみんなをお出迎え。「おはようございます」って今日も元気な声でごあいさつできたのは、ゆうちゃん。年少さんの時は、恥ずかしそうにお母さんの後ろに隠れてたけど、今ではすっかりお姉さん。ボクも負けずに「ピッピッ」とごあいさつ。
園庭では、たくさんの笑い声。あっ、あの大きな石山すべり台を滑っているのは、あっくんだ。そう言えば昨日、「うちの子、またズボンのおしりに穴が空いたのよ」ってあっくんのお母さんが笑ってたな。あんなに楽しそうだから、きっとまたすぐズボンに穴が空いちゃうね。フフフ・・・。
「ハロー エブリワン」あの声はいつもニコニコ青野ティーチャーだ。他のクラスでも、歌を歌ったり、楽しそうな声でとっても賑やか。みんなの声を聞いていると、ボクもなんだか楽しくなちゃう。でも、声だけだから、何をしているのかボクにはわからないないんだ。みんなは今日お部屋で先生とどんなことしたのかなあ?
お昼の時間。今日はお弁当の日。サンドイッチ、卵焼き、タコさんウインナー。今日は何が入っているのかな?そろそろ、いつものあの歌が聞こえてくるぞ。(みんなで歌ってみよう)♫おべんと おべんとうれしいな ♫おててもきれいになりました ♫みんな そろって ごあいさつ それでは、みんなでいただきます。
お昼が過ぎると、みんなが家に帰る時間。ちいちゃんが、お母さんと一緒にボク達のところにきてくれた。「お母さん、インコは羽があっていいいね。空を自由に飛ぶって楽しいだろうな」なんて言うものだから、ボクはとってもびっくりした。それは違うよって言いたくて「ピッピピ」って鳴いたんだ。
だって幼稚園では、一年中楽しいことでいっぱいだ。春は、新しいお友達ができてドキドキワクワク。夏は、プール遊びで涼しさいっぱい。他にも夕涼み会では、ゲームに焼きそば、それに先生が作ってくれる綿あめもあっておいしそう。
秋は運動会。みんなが一生懸命走っているのをお母さんも、お父さんも、ボクもガンバレーって応援してるよ。バスに乗って、遠足だっていくよね。ボクは行けないからいっつも幼稚園でお見送り。みんな「たのしかった!」って笑顔で帰ってくるのをボクは知ってるよ。冬になったら、焼き芋パーティ―したり、サンタクロースが来てくれたりする。ボクも、サンタさんは大好きさ。
そして春になったらみんなはまたひとつ大きくなる。年少さんは年中さんに、年中さんは年長さんに、そして年長さんは卒園する。幼稚園を卒園したら、幼稚園よりもーっと広くて、お友達がいる「小学校」ってところにいくんだって。きっと、もーっと楽しいことが待っているんだろうな。ボクもお別れは寂しいど、みんながここじゃないどこかでも、笑顔でいてくれるって思うと、笑って「バイバイ」できるよ。
だからそれまでは、毎日いっぱい遊んで、いーっぱい笑ってね。ここは済美幼稚園。ボクは先生たちと一緒に、いつもみんなを見守っているよ。